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開聞岳(59座)

  • 6月28日
  • 読了時間: 2分

●山域:開聞岳(鹿児島県)


●日程:2025年9月8日


●メンバー:ザックNo. 765 後藤、友人F、友人H、友人B


8 日の午前2時半頃、私たち3人は寝静まった道路を歩いて、暗闇の中で煌々と存在感を 放つマクドナルドに結集した。


この時期ならではの月見バーガーを頬張って山行に備える。友人 F はナイト勤務明けに車 で駆け付けた。


さらに南にある薩摩半島へ向けて約 2 時間、車を走らせる。深夜ではあるが意気込みも あってか、淡々と会話は途切れない。この日はちょうど皆既月食であり、車の窓の縁からチ ラチラと覗いていた。どこまで走っても付いてくる。



午前 4 時半、人懐っこい子猫に見送られながら登山口を出発した。開聞岳は標高 924m と、さほど高さは無いけれども、海抜0mから登るので獲得標高はしっかりある。ペース配 分が大事であった。このチームを一言で表すと、思いやりはあるが協調性はない。


先頭につ いてはクビになり、とっかえひっかえしながら徐々に明るくなる道を登っていく。涼しさは とうに見る影もなく、湿度を含んだ海の空気にみんな汗だくになっていた。途中から道は岩 場になり、体力の消耗は大きくなる。お互いの手を引きながらそれぞれが登り切るのを見守 る。なかなかチームらしくなってきた。



登山開始から3時間、私たちはついに登頂を果たした。雲の流れを眼下に眺める。広大な 大地がどこまでもどこまでも広がっていた。真っ青な海に挟まれた大地は、緑の濃淡に彩ら れて鮮やかだった。






山頂にはもう一人、旅慣れた登山客がいた。彼女はとても親身に集合写真を撮ってくれた。 雲の流れの中に太陽が見え隠れする。その一番良い瞬間を逃すまいと彼女の目は鋭く光っ ていた。彼女の掛け声で散り散りに休んでいたみんなは慌てて持ち場に着く。


これを何度か 繰り返して、私たちはまるで舞台の上でくるくると立ち回る演者の様に思われた。



彼女を見送って私たちも下山を開始する。

下りはさらにスピードに差が出る。張り切って 先頭に踊り出た友人Hはあっけなくクビになった。


午前11時、私たちは無事に下山した。 温泉に入り、昼食には名物の流しそうめんを食べた。登山の後の火照った体に冷たさが染み て、なんだかちょっと遅れた夏休みのように思われた。


文責:No.765 後藤

 
 
 

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