宮之浦岳(48座)
- dwv1957
- 11月3日
- 読了時間: 2分
●地域:屋久島/宮之浦岳
●日程:2025/9/13(土)~9/16(火)(3泊4日)
●メンバー:コーチ奥田(ザックNo.714)with妻
屋久島は私にとって聖地である。11年前、DWVに入って1年目の夏にPWで訪れたが、滞在した4日間は雨がほとんど降らないという奇跡的な好天に恵まれ、縦走はもちろん島一周のサイクリング、港での雑魚寝などワンゲルらしさを体感できた。
今回は妻を連れた巡礼であり、往路は当時と同じフェリーだが、民宿泊、帰路は飛行機と贅沢だ。
懐かしい宮之浦港に到着した初日はすでに夕方であり、民宿へのチェックインと一杯だけ楽しんで翌日に備えて就寝した。


2日目、タクシーで白谷雲水峡へ向かう。ここ数年は入島者及び登山者は減少傾向で、屋久島の観光はもう尻すぼみなんだ、という運ちゃんの寂しげな話を聞いた。
とはいえ、縄文杉まで400人ほどのツアー客とすれ違うことになる。
樹齢1,000年を超える杉だけが「屋久杉」なのだが、ルート上には数多の屋久杉が植生する。また、花崗岩の岩盤に自生する屋久杉の成長には土壌の代わりとなる苔が必須であり、多雨×苔×屋久杉が造るもののけの森はやはり最高であった。
ウィルソン株手前からは時折雷混じりの大雨で、傘で耐えて新高塚小屋に到着し、就寝。
屋久島の樹林帯を歩く場合は傘もおすすめである(ツアーガイドはビニール傘で歩いている)




翌朝は雷混じりの大雨が止むのを待って3時過ぎに行動を開始した。
屋久島の直上は晴れているが、島を稲光る積乱雲が囲んでいるため、稜線手前で1時間待機する。どうやら10時ごろまでは雨雲、雷ともに来ない予報のため日の出前に稜線に出る。
時間と天気を踏まえて永田岳はカットしたが、雨予報が覆り、柔らかい陽光に照らされる美稜線を見られたのはまさに僥倖であり、これだけで屋久島に来た甲斐があるという絶景だった。



関西からは伊丹空港に直行便があるため、数年後、石楠花が咲き乱れる稜線を見に行きたい。


文責:No.714 奥田



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